2016(平成28年)センター試験入試 地理Bを解いてみて
2018/03/12
去る2016年1月16日にセンター試験が行われましたね。
地理を教える教員のみなさん,正直なところ,何点でしたか?
ほんとは100点取れなかったけど,生徒の前ではもちろん100点だと嘘をついてしまっている先生方はいませんか?笑
もちろん,chiriもすぐに東進衛星予備校様のホームページからダウンロードし,解いてみたわけですが・・・
結果は89点・・・
毎年3~4問間違えて90点前後という不甲斐ない結果に終わってしまいます。
直前まで偉そうに授業や補習で散々生徒たちに向けて話をしていたくせに笑
嘘をつくのかつかないのかと聞かれれば,センター試験後は地理の授業がないので生徒たちにchiriが何点だったか伝える機会がないのです。誠に遺憾です笑
chiriのことはともかく,今年のセンター試験は皆さまご存知の通り,新学習指導要領に基づいて出題される初めての年であり,chiriもchiri以外のすべての地理の先生方もどのように出題傾向が変わるのかと不安に思っておりました。
ふたを開けてみると,新指導要領の一番の改定点であった,地図の活用についてはあまり出題されず・・・
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chiriもセンター試験直前には生徒たちに
「どこが出題されるかわからないけど,もし他の単元よりも出題される可能性がわずかに高いとしたら,正距方位図法・モルワイデ図法・サンソン図法・グード図法などの地図の図法か,階級区分図・ドットマップ・メッシュマップ・流線図・図形表現図・等値線図などの主題図かなー。」
などと適当なことを言って付け焼刃的にこれらの地図の活用に関する演習問題のプリントを配布しましたが,ほとんど出題されていませんでした笑
最後に流線図が問われていたくらいで,難易度は低めでした。
出題方式としての大きな変更点といえば地誌が大問で2つ出題された点でしょうか。
むしろchiriが抱いた全体的な印象は知識の暗記によって正解にたどりつける問題が減ったなということです。
与えられたグラフや表のデータが示す意味を複数の個別的知識を用いて各国や地域が持つ特徴(概念的知識)を問うようなものが増えた気がします。
これを毎日の授業に還元するとすれば,「基本を大切にする」ということです。
地理学における基本的な知識や思考のパターンをしっかりと身に付けたうえで,センター試験本番でどんな問題が出題されても基本を活用・応用して答えを導き出していくという力を養う必要があるのではないかと感じました。
いずれにしても,今後控えている学習指導要領の改訂や,大学入試・高校教育と三位一体の入試改革の方向性が少し垣間見えた気がして,
先の見えない教育現場に少々不安を感じたのでした・・・
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