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日本の地形(フォッサマグナ,中央構造線,火山フロント)

      2018/03/30

前回の授業ではカルスト地形について学習しました。

今回は地形の最後の内容である日本の地形についてです。

まず,日本列島周辺には何枚のプレートが存在していて,それぞれ何という名前のプレートだったか答えられますか?

答えは次の地図の通り。

日本の周辺プレート境界

日本の周辺プレート境界

 

そうです,ユーラシアプレート,北米プレート,太平洋プレート,フィリピン海プレートの合計4枚でしたね。

それぞれのプレートの位置は極めて重要です。

日本列島の白地図の上にだいたいの境界の位置が自分で書き込めるようになっておきましょう。

自分が持っている資料集でも似たような地図が載っていると思うので,確認してくださいね。

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特にユーラシアプレートとフィリピン海プレートの狭まる境界にある南海トラフ(トラフというのは海溝のスケールが小さいものと思ってください。)では近いうちに南海トラフ沖地震が発生する可能性が高いとニュースでも頻繁に取り上げられていますね。

さて,ユーラシアプレートと北米プレートの境目は何と呼ばれるか知っていますか?

そうです,フォッサマグナですね。

中学校の頃に勉強した記憶がある人も多いと思います。

じゃあ糸魚川・静岡構造線は?

これも聞いたことあるかもしれません。

それでは

フォッサマグナって何?

糸魚川・静岡構造線って何?

と聞かれるともうお手上げの人が多いはずです。

いかに中学校の地理の勉強で用語だけを丸暗記し,中身をわかっていない勉強になっているか反省しましょう。

まず,フォッサマグナとは東北日本と西南日本の境目となる大きな亀裂帯のことをいいます。

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かつてはこんな映画もありました(あんまり関係ないけど笑 日本列島の形が昔は全然違うのよと言いたいだけです)。

案外知らない人も多いと思いますが,かつての日本列島はこのフォッサマグナを境目にして東北日本と西南日本の間には大きな溝があったのです。

フォッサマグナ 案内表示板

フォッサマグナ 案内表示板

 

これは糸魚川市にある案内表示板の写真です。

一番左の地図にあるように,1600万年前には日本海と太平洋は海でつながっていたんですね。

この大きな溝は長い時間の中で大量の土砂や海底火山からの噴出物によって次第に埋められ,現在では陸地になっています

そのため,フォッサマグナ断面のモデル図はこんな感じです。

フォッサマグナ 断面図

フォッサマグナ 断面図

 

フォッサマグナは東西に大きな幅があり,この溝の西側のラインを糸魚川・静岡構造線と呼ぶわけです。

図を見たらわかると思いますが要するに地質(簡単に言えばたまっている土)が全く異なります。

ちなみにフォッサマグナの西側は柏崎・千葉構造線とされていますが,糸魚川・静岡構造線ほど境目が明瞭に残っていないため,こちらは地理の教科書レベルでは出てきません。

この写真はchiriが実際に糸魚川市でプレート境界を見に行ったときの写真です。

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ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界

ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界

 

まぁ,これだけ見てもふーんって感じですよね。

当たり前ですが,目の前で「うわー!どんどんプレートが狭まってるー!!」なんて感じることはできません。

ただ,異なる地質がぶつかり合っているわけなので,写真にあるように,断層破砕帯というゾーンが形成されています。

 

さて,最初の地図に描かれている「中央構造線」。

これはプレートの境界ではなく,フォッサマグナよりももっと昔の日本列島が形成された時代につくられた断層です。

ここを説明し始めると非常に難しいのでどこまで説明するか非常に悩みどころです。

簡単に言うと中央構造線の北側と南側では地質の作られ方に大きな違いがあります

北側にある地層は比較的温度が高く地表に近い地中で化学変化を受け作られた地質,南側にある地層は比較的温度が低く地下の深いところで高い圧力を受けて化学変化が起こったことによって作られた地質です。

そして北側は東側へ,南側は西側へ動くと横ずれ断層となっており,現在も地震が起きやすい地域となっています。

はい,何のこっちゃ…っていやになってきましたね笑

ここから先だけ覚えてください。

中央構造線より北側を内帯,南側を外帯と呼んでいます。

センター試験や模擬試験では内帯と外帯がよく逆のひっかけ問題が作られるので要注意です。

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また,「火山フロント」という言葉が存在します。

これは狭まる境界の説明でも示した図ですが,

火山はいかにしてできるのか

火山はいかにしてできるのか

 

海洋プレートは深く沈み込んだのち,岩石が含む水分が放出されることによって岩石が溶けだし,マグマが作られます。

これが地上に噴出してくると火山になるのですが,図を見てわかるように,火山ができやすい地域はプレート境界(海溝部分)よりこの図で言えば少し左側(内陸側)になりますね。

だから日本列島でもプレートの狭まる境界は列島の南東部に多いわけですが,火山が並んでいるのはその境目から北西部に多いわけです。

このラインを火山フロントと呼んでいます

なので四国や東北の太平洋沿岸などプレート境界のすぐ近くには火山が存在しません。

 

さて,これくらいにしておきましょう。

今日のポイントです。

  日本列島周辺は4枚のプレートが狭まる地震多発地域

→ユーラシアプレート,北アメリカプレート,太平洋プレート,フィリピン海プレート

  フォッサマグナ…西南日本と東北日本の境目

→西端は糸魚川・静岡構造線

  中央構造線…日本を東西に走る大断層

→地震多発,北側を内帯,南側を外帯と呼ぶ

  火山フロント…日本の活火山が並ぶライン

→火山は東日本と九州に多い

さて,次回から気候の単元に入ります。まずは気候の3要素の1つ目,気温から。

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