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センター試験 地理B 2016 解説 第6問

      2016/01/26

センター試験 地理B 2016 解説 第6問

問1 ①

鳥瞰図(ちょうかんず)と呼ばれる,鳥が空を飛びながら見た視点で描かれた図の判別です。

地勢図に描かれた4つの矢印を見ると,エから見た矢印の手前に山地が,前方左手からも山地が西から東に向かって突き出しているように見えるはずです。

よってこれに該当する鳥瞰図は①。

ちなみにアは右手に山地が見え,左手は比較的平らな面が続く②。

イは左手に山地が見え,右手が比較的平らな③。

ウはもっとも手前からなだらかな面が続いている④です。

問2 ③

chiri自作のモデル図とともにご覧ください。

地形図モデル図

それほど難しい問題ではありませんが,灌漑の水路ため池の地図記号が適切に読み取れたかがポイントになると思います。

耕地の周りの防風林はさほど難しくないでしょう。

問3 ①

それぞれの写真の特徴を適切に読み取る必要があります。

地形図中の3地点と写真の組み合わせは頻出の問題です。

サは戸建ての住宅街であること。

シは大きな看板(商業施設か何かの)がいくつか見え,幹線道路沿いのロードサイド型の風景を映しています。

スは両側にアーケードが見られ,中心市街地の商店街であることです。

地方都市ではこうした商店街がいわゆるシャッター通り商店街になってしまっていることも多いのですが。

問4 ④

日本の高度経済成長以降の業種ごとの盛衰について,一般的な法則性を問う問題です。

まず初めは1960年代に3位に位置し,以降,産業が停滞したことが読み取れるタです。

となれはこれは窯業・土石製品

窯業とは「かま」と読むことからも,土鍋や陶磁器などの焼物を製造する産業です。

私たちの身の回りの食器が石油化学産業の成長によりプラスチック製品などが普及していったことなどを思い起こせば,斜陽産業であることはイメージが常識的にもあるはずです。

チとツの見極めはやや難しいですが,ポイントは2010年時点のチとツの出荷額の割合です。

  輸送用機械器具とは地理Bの問題ならば「自動車」と読み替えていい

わけですが,北上市の製造品出荷額の41.8%を車が占めるかと言われれば,さすがに高すぎるのではないかという感覚的な違和感を感じれるのではないでしょうか。

統計で調べてみたところ,47都道府県のうち,県全体の製造品出荷額に占める輸送機械の割合が最も高いのはもちろん愛知県ですが,それでも50%前後です。

愛知県や豊田市のデータが出題されているならともかく,普通の受験生なら北上市で自動車工業というのもあまり聞いたことがないはずですし,チには電気機械器具(いわゆる家電製品)が入ると考えるべきでしょう。

問5 ④

もっともわかりやすいのは1㎢当たりの事業所数でしょう。

  事業所とは簡単に言えば会社やお店です。

会社やお店の数が多いのは間違いなく県庁所在地の盛岡市ですよね。

そのため,唯一盛岡市が階級区分図で高位になっているミが1人当たりの事業所数に該当します。

マとムの見極めはやや難しいですが,県の南部で高位になっている市町村が多いのが,1世帯当たりの自動車保有台数です。

これは通勤・通学者数に占める他市町村への通勤・通学者の割合が高くなるとすれば,中心都市の盛岡市周辺です。

県の南部からは遠すぎて,盛岡市へ通勤・通学する人は少ないと推測します。

「岩手県の主な交通網」という最初の図にも縮尺が入っていることもポイントです。

県の南部から盛岡市までは直線距離でも60~80km離れており,これを毎日通勤・通学する人は多くないと考えられます。

問6 ④

新学習指導要領を意識した問題だったかもしれませんが,難易度は低いです。

駐車場の収容台数を示すなら,流線図は不適当だとすぐにわかるはず。

もしつくるなら,図形表現図です。

 - センター試験過去問解説, センター試験2016(平成28年)